理事長挨拶
常日ごろ組合活動にご理解・ご協力をいただきありがとうございます。
2018年度の鉄骨需要量は520万トンと言われています。2012年の全構協の独自調査によると国内の鉄骨加工の総供給量が約480万トン前後であったことと考えたとき、十分需給は安定した状況にあると言えます。実際の皆さんの感覚も同様ではないかと推察します。しかしこの状況は決していつまでも続かないことも同時にご存じです。前回の不況時に準備が整わず困ったことを優先的にこの時期解決、対策を講じていきましょう!
さて、総合建設業(ゼネコン)がつくる団体で日本建設業連合会が昨年11月に「2022年
3月までに施工現場で週休2日制に移行する」「業界ではそんなの無理と言われた週休2日制に業界の命運をかけて取り組む」と発表がありました。私たちが世間並みの労働環境を整える最大のチャンスです。
わたしたちの業界も従業員の労働環境は整備されているのか、今一度考えて、世間並もしくはそれ以上に良い職場にしないと、誰も就職したくないブラックの業界として烙印を押されてしまいます。労働環境の整備に必要なコストはきちんと正当な報酬としてお客様にも負担していただきましょう。それが企業活動だと思います。
働き方改革に代表されるように世の中は大きく変化しています。それぞれの会社で改革に着手する分野・方法は違いますが、ただそれぞれから見たその困難さはみんな同じです。最初から決してできないなどと決めつけずに前を見て、変化よりも早く先を行くぐらいの気持ちで取り組んでいきたいと思いますので一緒に頑張りましょう!
組合単独または全構協主催でいろんな研修会が今後も開催されるでしょう。全構協の米森会長はビジョン検討委員会、人材育成検討委員会を2年間設置して今後の全構協の取り組むべき課題の抽出を検討させました。その両委員会からの答申を受け本年度は具体的な行動計画を立案されると思われます。研修会の開催案内がございましたら万難を排して積極的に参加して、業界全体が心を一つにして厳しい時代に備えてほしいと思います。
最後に、本年度も組合活動に対して変わらぬご理解ご協力をお願いして理事長挨拶といたします。
ありがとうございます。
働き方改革をキーワードに、残業削減、完全週休2日、人材確保、女性の活用、定着率アップ、業界の地位向上、後継者育成、生産性向上など次から次へと矢継ぎ早の改革が進んでいます。企業経営を真剣に考え直す時期に来ています。
景況感のいい時期だからこそ、積極的に取り組んで、来たる停滞期にむけて準備をしていきましょう。
具体的には、本年度全構協では昨年から全支部対象で開催されている「経営力向上研修会」がいよいよ11月中部支部で開催されます。すでに私も他支部開催の研修に参加してまいりましたが、それはそれは大変有意義な研修です。講師は私たちと同じ立場の組合員です。リーマンショックの時、経営者がどう考えどう行動し、これからどうすればよいのか?経営を担う後継者はもちろんのこと、リーマンショックを一緒に味わった経営者も同感と共鳴をきっと感じることと思います。テーマだけを聞けば、地元の会議所・銀行関係で開催するセミナーとなんら変わり映えしませんが、その内容は鉄骨会社に特化してオンリーワンの研修です。みなさん万難を排して研修受講を希望します。この研修を50%以上の組合員が受講しないと、また、リーマンショックのようなことが起きれば、前回と全く同じ行動を我々はとってしまい、多くの企業がまた業界を去ることになるからです。必ず受講してください。
この業界はみんなが同じ価値観と方向性を共有しないとお互いを傷つけあいます。そんな業界にして後継者がきますか?いい加減何を持つかではなく、何を業界に残せるかを考えるお年の方も多いはずです。財産以外の知恵も後継者・従業員のために残しましょう。
最後に、本年度も組合活動に対して変わらぬご理解ご協力をお願いして理事長挨拶といたします。
ありがとうございました。
2年前の第38回定時総会で、突然のように理事長に就任した際の就任挨拶でお約束したことは、今も聊かも替わっておりません。
これからの2年間も、組合と組合員さまへの恩返しと捉えて、力の限り務めさせて戴きますので、忌憚のない御指導での御支援を宜しくお願い申し上げます。
何時の、何処の場所にもある、多くの法律、省令、規則、規定、決め事等は、仲よくなれば必要の無い事かもしれません。
議論の対決は当然に必要な事。しかし基軸は「仲の良い団結の組合活動の愛知!」を心して、理事一同頑張ってまいります。
小野名工大名誉教授
伊藤渉顧問(衆議院議員)
愛知県鉄構工業協同組合には多くの委員会があります。全国鐵構工業協会には、運営委員会と技術委員会の二つの委員会があります。
全構協の運営委員会や技術委員会と、当組合の総務委員会や経営近代化委員会は事業内容範囲が非常に似ております。
全構協との整合のためにもと思い、過日の理事会の承認を戴き、4月1日から二委員会の呼称を以下のように改称します。
総務委員会は「運営委員会」と改称し、長谷川運営委員長。
経営近代化委員会は「技術委員会」と改称し、伊藤技術委員長。
石原 義幸
組合員の皆様、新年おめでとうございます。
未だ充分には景気回復の実感は薄いとはいえ、確実に業界の適正価格に近づいていることは間違いありません。
バブル期のように、放漫経営でも成り立つ時代の再到来はなく、企業経営に必要な各社各様の課題に挑戦し続ける中で勝利しなければなりません。今年の大晦日には、自らに「おめでとう」と言える年にしたいものです。
そのためにも、強き楽観主義で前進したいと思います。楽天主義ともいうこの姿勢は、職人芸ともいえる経営術に、考えられる全ての手を打った後は、何があっても、どんな結果になっても、「前向きに!」「良い方向へ!」「楽しい方向へ!」考えることだと思います。
一昨年末のラオス僻地小学校への親善訪問に続いて、昨年末はミャンマーの孤児院への親善訪問に行ってきました。世界一の最貧国と云われる同国の現状をつぶさに目の当たりにしました。一昨年と同じ工高時代の3人で訪問しました。以前のラオス訪問時の紀行文を読まれ、御好意を御寄せ戴いた熊本県の城戸事務局長さんを始め、多くの方から戴いたノートや鉛筆を携え、400人を超える孤児の皆さんに一人一人手渡しで、皆さんの気持ちを伝えてまいりました。
これらの文具を勉学の機縁とし、同国を担う若人に成長されんことを願っています。
石原 義幸
青年部会の部員数充実に向けて
青年部組織は、野球で言えば「首位打者」の獲得と同じで、常に手を入れなければ衰退の一途をたどります。組合員各位に於かれましても、地元青年部と連携のうえ、その維持向上にご尽力のほどお願いいたします。
繁忙期の中、「業務の上に更に余分な活動はマッピラ!」と思われるとおもいますが、組合活動と同じように、青年部の活動も、前向きに取り組めば、時間調整の上手さが出来、視野を開く新しい良き友に恵まれ、自社の企業経営へのヒントを得る事は必定です。
現在、我国経済は15年間のデフレからの脱却の機運が充満している。まだその恩恵が私たち中小零細企業にまで及んでいないとはいえ、前年同月と比べれば、暗から明へのその志向は事実の実相です。
孟子の教え、「天地人」とは、天の恵みの絶好のタイミングも地の利には及ばない。その地の利さえも人々の団結力には及ばないというような意味だと思います。
経済状況や景況感が好転し、仕事量も充足したといっても、組合員各社様の従業員の健康とその愛社精神が一番の“財宝”です。
安全環境を整備し、日々変化する仕事量や天変地異から従業員を守っていくことが、自社を守る最強の砦であると思います。
組合員様各社の工場環境に違いがあり、一様には言えませんが、現場を含めて“熱中症対策”が今の時期の最重要かと思います。
毎日のように報道で「こまめに水分を!」の定型句を耳にしますが、病んでからの医者通いや、故障してからの設備修理ではいけないように、喉が渇く前の水分補給の継続が重要ではないかと思います。
「人を大切にする企業・人が繁栄する」ことは、時代の変遷に左右されない最重要の企業繁栄の法則であると思います。
その総会で、昨年度の課題としてお約束した「全ての活動に感謝の一念を持って、まずは女性理事の活躍して戴ける理事会体制、更には組合員様のための組合組織の再構築」への準備は、順調に進んでいると確信しております。
さて我々物づくり業界の、永遠の課題は言うまでもなく「品質確保」であります。その基盤は「経営の安定」にほかなりません。
しかしそのための事業も、全構協でなければ出来ないこと、中部支部として出来ること、わが愛知組合で出来ること、組合員様各社でなければ出来ないことに区分けされると思います。
組合といたしましては、組合員の団結で出来る事業に焦点を絞り、経営基盤安定への“一歩前進”への年度としてまいりたい。
この一点に焦点を当て、考えられる全ての、組合施策の実践をお約束申し上げます。宜しく御協力と御指導の程、お願い申し上げます。
組合員の皆様、新年おめでとうございます。
今年こそ“鉄骨業者 勝利の年”になると確信しております。どの切り口から考えても、そう思えてなりません。
しかし、受身で待っていても何事も起こらないことは言うまでもなく、受注先と“理解”をお願いする粘り強い交渉が必要であります。
“アメリカの良心”と言われた、ノーマン・カズンズ博士が、問題が起こった時、解決のためにと示唆した言葉があります。
「行動すべきだ。しかし難しい」と、しりごみするのではなく、「難しい。しかし行動すべきだ」と挑戦するべきだと・・・・・。
粘り強い挑戦の姿勢で経営基盤を勝ち取り、今秋には皆で“菊の香り”を満喫しようではありませんか。
何の力もありませんが、第6代までの理事長を中心に皆様方が創り上げた、このすばらしい愛知組合厳護のため、第7代の理事長職を務めさせていただきます。
第一は、全ての活動に、全構協に感謝の一念で臨みたい。今や皆様方は地元の元請様にも技術提供や提案具申をされる実力を持って見えます。それも全構連の時代から、これでもか!これでもか!と、教育をし続けて下さったおかげだと感謝しております。
白を黒だといわれても「そうですね!」というような感謝の仕方ではありません。皆様方の意見は全構協に伝えての事であることはいうまでもありません。
第二に、天の半分、いや半分以上を支える女性の活躍できる組合にすることであります。地に着いた賢明な意見をお持ちの、男性には出来ない“力”を探し出したい。どの組織を拝見しても、女性が力を発揮している組織は光っています。
2年先、4年先の理事会に女性理事が活躍できるよう、今日から人材を探し始めたい。
最後に、全国で最後の結成の当県青年部も、設立13周年を迎えます。その出身者の中から理事長が誕生するまで、これまで御奮闘下さった諸先輩の恩に報いるためにも、もてる力を知恵と代えて頑張りたい。
取り返しの出来ない失敗とは何か。それは「やりもしないで後悔する事」だと思って頑張りますので、絶大なるご支援のほど宜しくお願い申し上げます。
平成24年5月15日
理事長 石原 義幸